同志社大学商学部 高橋広行 研究室

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あこがれの尾道へ :町おこし?

研究会のついでに,尾道(と向島まで)足を伸ばした。雨が降りしきる中,商業会議所記念館で尾道と大阪をつなぐ商業の歴史というイベントに行き,映画のロケ地(特に尾道三部作)を巡りながら,活性化されつつある商店街の様子を見てきた。

志賀直哉旧居の方に話を聞くと,以前は老人ばかりが目立っていたこの町も,近年は芸大(美大?)が出来て,若者が町に集まるようになったこと,また若い人向けの店舗が増えつつある,とのことだった。 いかに映画や歴史的に有名な町であっても,生活する住民はより便利な郊外での買い物へと向かうであろうし,商店街の経営者の高齢化は避けられない様子であることから,衰退は免れない。

少し,資料を探っていくと,NPO団体や町民が中心となって,町の活性化を行っている様子である。先日の篠山の事例,有馬温泉の金井様へのインタビューなどと併せて,町をひとまとまりの意味としてのカテゴリー(あるいはブランド?)と捉えて,そこに何が関連してくるのか,その連想の広がりをどうマネジメントするのか,ノスタルジー的消費との関連などを研究してみようかと思う。