同志社大学商学部 高橋広行 研究室

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初コストコ、初IKEA!

白先生の担当されている特別セミナーの講義で同行させて頂いた。

尼崎のコストコは,その愛想の無いホールセール(だけど小売)にびっくりし,商品サイズの大きさにびっくりし,試食のおいしさにびっくりした。過去の実務経験において調べた時は,バルク買いが極端かつ明確で,人々のカート内容を見ても,食品(パン系・肉中心)や飲料(特にミネラルウォーター)を主とした層,クーポンによる日用品を中心とした層,がほとんどであり,ワンフロアに展開されている他のスーツや衣類はあまり購入されていないようだった。最後に圧倒的な買い物のボリュームに驚いて,IKEAへ。

IKEAはコストコとは打って変わって,生活(ライフスタイル)提案型の要素がかなり強い店舗であり,その店舗内の行動ルートが決まっている点が面白い。いくつかの課題解決型の提案や気づき,見える化がなされている点に興味を抱きつつ,2Fから1Fへと下るとそこは雑貨のオンパレードだった。ここでも壁面をうまく使った展開が目を見張る。個人的な見解だが,明らかにファッションセンスのいい夫婦や男女が中心で,センスとデザイン,生活向上というあたりに相関があると実感した。

両店舗を利用する層が大きく異なると感じた。 その主体とする商材の違いも大きいのだが, コストコは普段着のジャージ姿で行っても違和感が無い店で,ヘビーユーザーがその利益の多く(2:8の法則)を維持していると感じるのに対し,IKEAは遠くからでも集客力があるため一見客が多いと感じる。

家具小売業もいくつか競合があるが,その戦略展開のあり方は異なるため,業態研究にも利用できそうだと感じた。

とても充実した土曜の一日だった。