同志社大学商学部 高橋広行 研究室

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ラーメンの企画開発の経緯 同志社大学髙橋ゼミ × 京都拉麺小路

 

同志社大学髙橋ゼミ × 京都拉麺小路

― 学生が“本気で考えた”ラーメンが、商品になるまで ―

今回、同志社大学商学部・髙橋ゼミ10期は、京都駅ビル10階にある「京都拉麺小路」との共同で、新商品開発プロジェクトに取り組みました。
普段は教室で学んでいるマーケティングや消費者行動の知識を、実際の店舗・商品開発という「リアルな現場」で使ってみる、非常に貴重な経験となりました。

事前に,髙橋とリーダー,サブリーダーで2025年2月に店長会議にプレゼンに行きました。そこでは,これまでゼミでの開発経緯や開発商品について紹介しました。

これまでは,ゼミで,丸亀製麺様とのうどんの開発,宇治抹茶の企業との抹茶パスタの開発,レトルトカレーやリゾット,八代目儀兵衛様への提案,Treee’sの抹茶スイーツの提案など,様々な提案を通じて商品化を進めてきたことを伝えました。その想いが伝わったのか,9店舗がコラボに対して快く快諾してくれました。その後,5月から実際に学生からのヒアリング,そこからのアイデア出し,提案会,試作品とその評価,記者発表,販売,ふりかえりまで一連の商品企画開発を経験したことは大きな学生の学びになりました。

◾️まずは,「お店の話を聞くこと」から始まった

プロジェクトの最初に行ったのは、各ラーメン店の方々へのヒアリングです。
「今、どんなお客さんが多いのか」「どんな点に悩んでいるのか」「新商品に何を期待しているのか」。
学生目線で考える前に、まずは店舗の立場や現状を知ることを大切にしました。

同時に、若者を中心としたラーメンのトレンドや、味・価格・ネーミングに対する感じ方についても調べました。
「自分たちが食べたいもの」ではなく、「お客さんに選ばれるものは何か」を意識しながら、少しずつ企画の方向性を固めていきました。

◾️アイデアは、出してからが本番

各店舗ごとにチームを組み、具体的な商品アイデアを考え、様々なアイデアをぶつけていきました。
しかし、実際に店舗の方に提案してみると、

* 原価が合わない
* 調理に時間がかかりすぎる
* お店のこだわりや世界観と少し違う

といった、現場ならではの指摘を多く受けました。

そのたびに、企画を一から見直し、味やコンセプトを修正するといった,「考える → 試す → ダメ出しされる → 直す」というサイクルを何度も繰り返しました。
正直、大変だったと思いますが、この過程を通じて「商品開発はアイデア勝負ではない」ということを実感しました。特に今回は,9店舗が同時にプロジェクトを進めているため,髙橋がプロジェクトの進捗についていけないと理解し,ミーティングから実現まで,全てゼミ学生に任せる!というチャレンジも行いました。

◾️すべてが商品になるわけではない

今回のプロジェクトには、当初9店舗が参加していましたが、最終的に商品化が決まったのは6店舗でした。
残念ながら形にならなかった企画もありましたが、その理由を振り返ることで、

・何が足りなかったのか
・どこを改善すればよかったのか

をチーム全体で共有することができました。

「通らなかった経験」も含めて、商品として成立させる難しさと、マーケティングの現実を学ぶ機会になったと感じています。

◾️自分たちの企画が、実際にお店に並ぶ

何度も話し合いと修正を重ねた企画は、2026年1月から、京都拉麺小路で期間限定商品として販売されることになりました。
自分たちが考えた商品が、実際のメニューとして店頭に並ぶことは、大きな達成感がありました。

また、商品発表会では、企画の背景や狙いを自分たちの言葉で説明する機会もあり、「なぜこの商品なのか」を改めて考える良い機会となりました。

◾️振り返ってみて

今回の取り組みを通じて、マーケティングは「知識として知っているだけ」では意味がなく、
現場の制約や相手の立場を理解しながら、何度も考え直すことで初めて機能するものだと感じました。

うまくいったことも、うまくいかなかったことも含めて、すべてが学びです。
この経験を、今後の学習やそれぞれの進路にも活かしていきたいと思います。