同志社大学商学部 高橋広行 研究室

お知らせ

日経MJ「P&G流 マーケとは経営」の記事にコメントが掲載

2022年12月16日(金)発行の日経MJ:1面記事「P&G流 マーケとは経営」に髙橋のコメントが掲載。

「・・・・マーケティングに詳しい同志社大学の高橋広行教授は「従来型マーケティングのお手本的な存在」と評価する。高橋教授は調査会社でP&Gジャパンのリサーチ業務に携わった経験を持つ。

消費者ニーズを徹底的なリサーチで深掘り、市場を特性に基づいて細分化(セグメンテーション)。どこの市場を狙うか(ターゲティング)、その市場でどんな立ち位置を取るか(ポジショニング)を固め、商品開発に移る。基本の工程を忠実に繰り返し、成功を収めてきたという。

一方で、P&G流のセグメンテーションは限界があるとの指摘もある。ネットのターゲティング広告などで自分をセグメントされることを嫌うように、セグメンテーションされていることがわかった瞬間に嫌悪感を抱く消費者は一定数いる。「セグメンテーションは時代にそぐわない面もあるのではないか」とみる関係者もいる。

また、P&G流が全業種に適しているわけではない可能性もある。高橋教授は「商品を通じて得られるベネフィットがコストを上回れば消費者が購入に踏み切るジャンルでは強い。洗剤やシャンプーなどがこれにあたる。一方で、ベネフィットとコスト以外の要素が購入の判断基準になるハイブランドのような高価格帯では(P&G流のマスマーケティングより)ブランディングがより重要になる」と分析する。・・・」