同志社大学商学部 高橋広行 研究室

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海外リテール研修(サンフランシスコ,2013.9.4-9.9)

【海外リテール研修 1日目の感想】

昨年の下見の時は初めての視察ということもあり、見るものすべてが驚きと興奮でしたが、学生の様子を見なければいけないのであまり細かなチェックは出来ない点、また、2回目なので冷静に俯瞰的に見ることができたという点で昨年とは違う視点で良かった。

特に、初日と2日目は、キッチン付きのホテルなので、夕食の調達を自分たちで行うというミッションもあり、私も「ショッパーモード(買い物モード)」で店内を回ってみた。そこで気づいた点は、品数を減らして単価を下げているウォルマートでさえ、店が広い分、品数はそれなりに「選択の幅」があったこと(もちろん、こだわりの店はもっと選択肢(品数)はありますが)。

視察という研究的な視点だけでなく、やはりお店なんだから、ショッパーとして行動する、自分で買ってみる、体験するということは本当に大切だと感じた。

【学生たちと一緒に、初めて体験したこと】

  • バルク買い(自分で欲しい分だけ袋詰めして買う。チョコと思ったらへんなキャラメル。おおざっぱな味)
  • 無人レジの体験(人が居ないレジはちょっと寂しい、これは肌に合わない)
  • サンドイッチのカスタマイズオーダー(なかなかオーダーが伝わらない英語力のなさ)

【海外リテール研修 2日目】

今日も特徴的なお店を見てきました。学生に具体的にいくつかのSKUを数えてもらい、複数店舗の比較をしてもらったところ、「単に眺めて認識していた」以上に、売り場作りにこだわる店の品揃えは豊富だ、ということがよくわかった。

当然,カテゴリーごとにその幅は異なるものの、学生の観察シートはカテマネ研究の参考になる。

【海外リテール研修 3日目感想】

サンフランシスコ市内に向かい、都心部の店舗を中心に5店舗を視察・実習。

視察しながら気づいた点は、WholeFoodsやトレーダージョーといった、こだわりのある店舗を主にクロスMDが行われていたことで、生鮮と加工品との連携、ビールとスナックの同時陳列など。

Barkley bowlでは店舗の概要を説明頂きつつ、バックルームまで見せて頂き、色々と質問させていただいた。午後は,お約束のゴールデンゲートブリッジ、ツインピークスから眺める市内、その景色の良さに心から感動!

【海外リテール研修 4日目感想】

視察最終日、これまでの視察を踏まえて、学生の所感を移動のバスの中で全員に発表してもらった。接客対応の心地よさ、商品企画力、品添えの広さ、店舗全体の演出など、多くの学生にとって印象に残っている点や店舗は共通していた(こういった点がリテール・ブランド・エクイティで、それがリピートにつながる要因だと考える)。

その後、最後の視察となった、Fresh Market の商品提供のあり方(加工品や嗜好品の品揃え)に他のスーパーとの併存可能性を感じた。